イスタンブール

Travel Story — Turkey 2024

長時間フライト後に辿り着いたのは、
存在しないホテルだった。

トラブルTurkey — Istanbul2024

旅をしていると多少のトラブルはつきものだ。飛行機の遅延、荷物の紛失、予約ミス。 約30ヵ国を旅してきた僕も、さまざまなトラブルを経験してきた。 その中でも今でも友人と笑い話になるのが、2024年2月のトルコ旅行で起きた 「存在しないホテル事件」だ。

Full Story

Story


北京で17時間遅延

この旅は高校時代からの友人・Daikiと行った17日間のトルコ・ギリシャ・キプロス旅行だった。 しかし旅のスタートは、想像以上に過酷なものになった。

関西国際空港から中国南方航空で北京経由イスタンブールへ向かう予定だった。 乗り継ぎは4時間。余裕があるはずだった。

北京首都国際空港に到着し、出発案内板を確認した。 しかしゲート番号が表示されない。 搭乗時刻が近づいているのに、何も変わらない。

嫌な予感がした。 Daikiが航空会社のカウンターへ確認しに行くと、 「天候不良により遅延」と告げられた。

最初は1〜2時間の遅延だと思っていた。 しかし時間が経つほど状況は悪化していった。 結果的に正式に発表された遅延時間は、17時間。

スタッフから「Cash or Hotel?」と聞かれ、 僕たちは300元の現金を選んだ。 どうせ寝られないなら、空港で過ごした方がいいと思った。

空港内のコンビニでビールとつまみを買い、 カウンターで知り合った日本人旅行者たちと深夜まで語り合った。 Sena、Maito、Yosuke。この出会いは後に大切な旅仲間になる。

17時間後。ようやく搭乗が始まり、 僕たちは疲労困憊の状態でイスタンブールへ向かった。

ようやく到着したトルコ

17時間の遅延を乗り越え、ようやくイスタンブールへ到着した。 現地時間は夕方18時ごろ。

正直、この時の僕たちは観光どころではなかった。 とにかくシャワーとベッドが欲しかった。

Booking.comで予約していた宿は1泊1300円。 「安いけど寝るだけやし十分やろ」 そんなことを話しながらホテルへ向かった。

まだこの時点では、何も疑っていなかった。

ホテルが存在しない

空港から電車とバスを乗り継ぎ、Googleマップを頼りにホテルへ向かった。

しかし進むにつれて、周囲の景色が変わっていった。 観光地らしい街並みはなくなり、大通りを抜け、 さらに薄暗い路地へと入っていく。

「ほんまにこの先なん?」

Daikiとそんな話をしながら歩いた。時刻は22時。

ようやく目的地に到着した。

だが、そこにホテルはなかった。

あったのは、車の整備工場のような建物だけだった。

状況が理解できなかった。 地図をもう一度確認する。住所は合っている。 周囲を見渡しても、それらしき建物はない。

工場にいた人に声をかけてみた。 しかしトルコ語しか通じない。 身振り手振りでホテルを探していることを伝えたが、 首をかしげられるだけだった。

Booking.comの予約画面を開き、記載されている電話番号に電話した。 繋がらない。 何度かけても繋がらない。

夜の22時。異国の路地。 17時間遅延の後。 僕たちの前に存在しないホテルだけがあった。

絶望タイム

周囲を探し回った。 Googleマップを見ながら何度も往復した。 しかし何も見つからない。 宿泊施設らしき建物すらない。

気づけばスマホの充電も残りわずかだった。

17時間の遅延で体力はすでに限界に近かった。 睡眠はほとんど取れていない。 お腹も空いている。 知らない街の路地で、夜の22時に。

「どうする?」 「分からん」 しばらく二人でそこに立ち尽くした。

空港へ逆戻り

このまま宿を探すか。空港へ戻るか。 しばらく話し合った。

翌日もフライトが控えていた。 空港の方が安全だし、充電もできる。 深夜に知らない街で宿を探すよりも、戻った方がいい。

そう判断して、数時間前に出てきたばかりの空港へ、再び向かった。

そしてその夜は、空港のベンチで朝を迎えた。

今だから笑える話

当時はかなり焦った。 17時間遅延の直後だったこともあり、 体力的にも精神的にも限界だった。

それでも今では、友人と会うたびに話題になる思い出のひとつになっている。 「あの時どうしようかと思ったよな」と笑いながら話せる。

この経験から学んだことはひとつ。 ホテルを予約するときはBooking.comのレビューだけでなく、 Googleマップの口コミも必ず確認すること。 安すぎる宿には、それなりの理由がある。

「世界には、存在しないホテルが本当にある。」

⚠️ この経験から学んだこと

01

Booking.comのレビューだけでなく、Googleマップの口コミも必ず確認する。

02

1泊1000円台の宿には、それなりの理由がある。安さには慎重になること。

03

到着が深夜になる場合は、特に宿の信頼性を念入りにチェックする。

04

スマホの充電は常に満タンを心がける。海外トラブル時に充電切れは致命的。

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