台湾の街並み

Travel Story — Taiwan 2023

友達が肺気胸で来られなくなり、
台湾を6泊7日ひとりで旅した話。
出発3日前に訪れた、人生初の海外一人旅

一人旅Taiwan — Taipei2023

2023年9月。高校時代の部活仲間と計画していた台湾旅行。 しかし出発わずか3日前、友達から一本の連絡が入った。 「ごめん。行かれへんかもしれん。」 まさか人生初の海外一人旅がこんな形で始まるとは思っていなかった。

Full Story

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出発3日前の連絡

計画を立て始めたのは3か月ほど前。航空券を取り、どこへ行くかを話し合い、 台湾グルメや観光地を調べる。海外旅行の計画を立てている時間は、 旅行そのものと同じくらい楽しい。

しかし、出発のわずか3日前。友達はコロナ回復後に息が吸いづらくなり、 病院で診察を受けると診断は肺気胸。飛行機への搭乗は難しいとのことだった。

航空券はPeachの格安航空券で返金不可。ホテルも予約済み。 日程は6泊7日。頭の中が真っ白になった。

それでも行くと決めた

一瞬「もうやめようかな」とも思った。 でも冷静に考えてみると、お金ももったいない。 そして何より時間がもったいなかった。

大学生の長期休みなんて限られている。 せっかく確保した1週間を家で過ごして終わるのは違う気がした。

他の友達にも声をかけてみたが、出発3日前に急に海外旅行へ行ける人などいるはずもない。 結局、代わりの同行者は見つからなかった。 そうして僕は人生で初めての海外一人旅へ出ることになった。

関西国際空港へ

正直、不安だった。海外旅行自体は経験があった。でも、一人は初めてだった。 それまでの僕の中で一人旅というのは「寂しそう」「つまらなそう」「誰とも話せへんやん」 というイメージだった。

空港に着いても周りは友達同士や家族連ればかり。 「本来なら今頃あいつもここにおったんやろな」と思った。 少し寂しかった。それでも飛行機は待ってくれない。 搭乗口を通り、台湾へ向かった。

桃園空港での偶然の出会い

台湾へ着いてまずやることは現金の確保。ATMへ向かうと、 一人の青年がATMの前で困っている様子だった。 僕は何となく声をかけた。「大丈夫ですか?おろせます?」

京都から来た大学生、Marumotoくん。そして話しているうちに驚いた。 彼も一人旅だったのだ。しかも初めての海外一人旅。 まさか台湾に着いて最初に出会った人が、自分と同じ境遇だとは思わなかった。

気づけば2時間近く話していた。本来なら彼はその日に台中を経由して高雄方面へ向かう予定だったが、 「今日一緒に飯行く?」という流れになっていた。

人生初のドミトリー

その日の宿は人生初のドミトリー。海外で8人部屋。正直かなり緊張していた。 どんな人がおるんやろ。荷物大丈夫かな。ちゃんと寝られるかな。

実際に部屋へ入ると日本人は誰もいなかった。外国人ばかり。 しかし意外だった。みんな普通だった。むしろフレンドリーだった。 廊下ですれ違った欧米人が笑顔で挨拶してくれた。 「あれ、ドミトリーって意外とええやん」と思った。

台湾旅の記録

翌日以降は台北周辺を観光した。夜市を歩き、美味しいものを食べる。 街をぶらぶらする。気になった店へ入る。 一人旅だからこそ、自分のペースで好きなように動けた。

龍山寺

Marumotoくんと再会、一緒に観光

十份

ランタンで有名な街をのんびり散策

九份

提灯と坂道、どこか千と千尋の世界

大安エリア

タイティーソフトの店員さんと写真

特に印象に残っているのが龍山寺だ。 今振り返ると一番記憶に残っているのは景色ではなく会話だった気がする。 一人旅には一人旅の良さがある。でも誰かと感想を共有する楽しさもある。 龍山寺で過ごした時間は、その両方を感じた瞬間だった。

タイティーソフトの店員さん

旅の終盤、大安エリアを歩いている時だった。 タイティーのソフトクリームを買った。見た目が可愛くて写真を撮っていると、 店員さんが話しかけてくれた。「一人旅なの?」

友達が病気になって来られなくなったこと、急きょ一人旅になったこと。 そんな話をすると店員さんも笑っていた。最後は一緒に写真を撮ってもらった。 もし友達と来ていたら、その店員さんと話すこともなかっただろう。 そう考えると旅というのは面白い。少しの選択の違いで全く違う物語になる。

💡 一人旅で気づいたこと

01

一人だからこそ人と話す。誰かに頼れないから、自分から動くようになる。

02

一人だからこそ出会いが生まれる。相手も一人の旅人かもしれない。

03

一人だからこそ自分で決断する。失敗も成功も、全部自分のものになる。

「今でも台湾と聞くと、真っ先に思い出すのは観光地ではない。
桃園空港での偶然の出会いと、あの6泊7日の一人旅だ。」

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